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サーフボードケースの選び方

サーフィンにおいて一番重要なもの、それは言うまでもなくサーフボードですよね

ちょっとコツンと当ててしまっただけで、まるで我が子を傷つけられたかのように心配してしまう経験、誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?

そんな大切なマイボードを持ってサーフィンに出かける時、自分では最大限に気を付けていても、車に積んで移動している時も、電車に乗って移動している時も、段差やカーブなどで思わぬ衝撃が与えられてしまうことはままあります。

また自宅での収納時にも、不注意でぶつけてしまったり、ボードが倒れてしまったりと、本当にちょっとした衝撃でも傷がついてしまうほど繊細なのがサーフボードです。

そんな様々な思わぬ衝撃から大切なサーフボードを守ってくれるのが、サーフボードケースです。

偏にサーフボードケースと言っても、現在では形、素材、厚みなどなど非常に沢山のボードケースがありますので、

 

何をどう選ぶのがベストなのか?

一つあれば良いのか?

大きめ?小さめ?

などなどケースを選ぶ際の疑問は多くあるかと思います。

​そこで今回のコラムでは、サーフボードケースの選び方、種類などなど、ボードケースにまつわるお話をさせて頂こうと思います。

初級者の方の為の基本的なご説明から、中上級者の方も耳寄りなオススメ情報などの情報を各項目に分けてご説明させて頂こうと思います。

気になる項目をクリックして頂ければ、その項目までジャンプできますので、ぜひご活用ください。

​全くわからないよ〜 という方は上から順にご覧ください☆

1.形状による違い

1 . 形状による違い

サーフボードケース選びにおいてまず重要となってくるのはなんといっても、自分のボードのサイズと形状の把握です。

ショートボード、ミッドレングス、ロングボードと、ボードの長さはもちろんのことですが、幅や厚み、ノーズの形状など。

例えばですが、単にショートボードといっても現在は様々な種類のショートボードが存在しています。

・昔ながらの、誰しもがイメージできる先の尖ったハイパフォーマンス系。

・現在主流となりつつある、小波からそこそこなサイズの波まで幅広く対応する、やや幅広なハイブリッド系。

・クラシカルで人気再燃中のフィッシュボード系

 

などなど、それぞれ同じショートボードの分類にはなりますが、例えば上記3種類で同じ長さのボードがあったとしても、形状は異なりますので全く同じボードケースには収納できないという場合もあるのです。

上記の文章だけではイマイチイメージが掴めない、という方の為に画像付きで大まかに説明します。

・ハイパフォーマンス系

(オールラウンド系)

【特徴】

・ノーズが細く尖っている

・細めのアウトライン

・テールも細め

・波が大きい時でもOK

​・コンペ志向の方向け

・モモコシあたりからオールラウンドに対応できるモデルもあり

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・レトロ/フィッシュ系

​(オルタナティブ系)

【特徴】

・ノーズはやや尖りつつも幅が広い

​・全体的に丸めのアウトライン

・テール幅はかなり広め

​・厚みもある

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・ハイブリッド系

​(小波系)

【特徴】

・ノーズが尖っている

・ハイパフォーマンス系と比べると比較的幅が広め

・やや丸みのあるアウトライン

・テールがワイドなモノもあり

・パワーのない小波からアタマくらいまで幅広く対応できるモデルが多い

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・ファンボード系

(ミッドレングス系)

【特徴】

・ノーズが丸みを帯びている

・全体的に丸みもありつつ直線系のアウトライン(長さがあるので)

・スカッシュはじめピンテールなど様々な形状あり

ロングボードも同じイメージです。

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ファンボードに関しては先の説明にはなかったので、ついでというか番外編のような感じで記載しています。

さて、一括りにショートボードと言っても上記のように大まかに分けると3種類ほどの形状のものがあります。

ブランドをはじめとして、サーフボードには各モデルでそれぞれの特徴があるのでハッキリと完全にこれに当てハメられるワケではないのですが、おおよその目安として考えて頂ければと思います。

では先の説明からの続きですが、例えばハイパフォーマンス向けのボードケースがあるとすると、もちろんハイパフォーマンス系のボードがフィットするように製作されているケースですので、それよりも極端に幅が広くなるレトロフィッシュ系は収納ができません。

ボード自体の単純な幅が広いということはもちろんですが、ノーズの形状も合いませんので収納ができないのです。

そこでご参考までに、上記に挙げた3種類のショートボードの形状を単純に比較してみましたので、次の画像をご覧下さい。

比較.1

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比較.2

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比較.3

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わかりやすく、カラーを3色に分けています。

ここでは仮に、同じ 5'8" のショートボードと仮定して比較します。

比較.1は3種類を中央に揃えてのサイズ比較。

比較.2は3種類を左に揃えてのサイズ比較。

比較.3はハイパフォーマンス系とレトロ/フィッシュ系のサイズ比較。

いかがでしょうか?

​比較.3を見ると一番わかりやすいと思いますが、ハイパフォーマンス系とレトロ/フィッシュ系では、幅・ノーズ幅・テール幅にここまでの差が出てくるのです。

ハイパフォーマンス系向けにフィットするように製作されたケースには、レトロ/フィッシュ系は収納できないという理由をご理解頂けましたでしょうか?

では、ハイブリッド系はどうか?というと。

ハイパフォーマンス系向けのボードケースであっても、比較的ノーズ周りも幅もやや余裕を持ったケースも多数リリースされていますので、その場合はハイブリッド系も収納できる事があります。

また、一昔前まではショートボードというとハイパフォーマンス系のボードがほとんどでしたが、近年ではハイブリッド系のボードが各ブランドで多くリリースされ、トップセールスモデルもハイブリッド系のものが多くなっています。

(例えば CHANNEL ISLANDS でいうと NECK BEARD2 や ROCKET WIDE というモデルなど。)

その流れもあり、ボードケースを製作している FCS や CREATURES をはじめとする各メーカーは、その時代の流れに合わせハイブリッドボードを収納することを前提としたショートボードケースを主軸としてリリースしています。

( CREATURES の場合はスリムフィットが売りなので、他ブランドよりもやや細め 

一昔前のハイパフォーマンス系に合わせたガッツリと細めのボードケースは、今ではもうほぼ見かけることはありません。

ですので、基本的にはハイパフォーマンス系もハイブリッド系もほぼ同じケースに収納できると考えてもらって大丈夫です。

​ただし、ここで一つ注意が必要なのは、ハイブリッド系と謳われているボードの中でも、ノーズ幅が広く丸い形状のボードもあるという点です。

そう言ったボードの場合はレトロ系のボードと同じく、ファンやレトロの表記がある幅広でノーズ周りも大きめなケースを選んでいただければ大丈夫かと思います。

先ほども申し上げたように、サーフボードは各モデル事に細かな特徴などがありますので、自身でお持ちのボードの形状を今一度よくご確認頂くことをお勧めします。

全体的なアウトラインの形状、ノーズ形状、テール形状、幅、厚みなどなど。

まずはそこを理解するところから始めてみましょう。

ボードをご購入したショップさんに聞いてみるのも良いと思います。

専門知識をお持ちの方達ですから、すぐに解答は得られると思います。

​また、ブランド名、モデル名、サイズをお伝え頂ければ、当店でお調べしてお答えする事も可能ですのでいつでもお問い合わせ下さい!

Point

近年大流行中のソフトボードついて!

 

ソフトボードの場合、前述しているハイパフォーマンス系やレトロ/フィッシュ系などの中でいうと、

大きさ的にはほとんどのものがレトロ/フィッシュ系と同じ括りになってくるかと思います。

というのも、ソフトボードの場合は基本的にはパワーのない小波でも楽しめるボードがコンセプトのものが多く、

浮力(ボードが水面に浮く力)を重視して作られているものが多いので、

ハイパフォーマンス系やハイブリッド系と同じ長さのボードであっても幅や厚みが極端に大きくなっています。

その為、一見アウトラインがハイブリッド系に似ていたとしても、厚みがある分同じケースには収納できない事が多いのです。

ですので、初めてのソフトボードでボードケースへの収納をお考えの方は、必ずお問い合わせ頂く事をオススメします!

2.ボードケースの種類

2.ボードケースの種類

ここまではサーフボードの大まかな形状による違いについてお話ししてきましたが、次はいよいよボードケースの種類についてです!

非常に多くのブランドから色々なケースが発売されていますが、ここでは基本的なボードケースの種類についてご説明させて頂きます。

ブランドは数多くあれど、どのブランドも基本的には " 日常用・旅行用 " の2つの種類に分ける事ができるかと思います。

すごく大雑把にですが。笑

それでは、それぞれの用途によっての違いや特徴について説明していきたいと思います。

日常使い用 / 普段用ケース

ハードケース - 1本用

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・写真上 / FCS 3DXFIT DAY ALLPURPOSE  ・写真下 / NOGES ハードケース

サーフボードケースといえば、サーフボードを購入した時に合わせて購入を検討する事が多いと思いますが、その際にまず候補として上がるのがこのサーフボードが1本収納可能な、リュックなどと同じようなバッグ素材のボードケース。

通称 "ハードケース" です。

日常で起こりうる衝撃からサーフボードを守ってくれるのには十分な強度を持っているもので、ほとんどのブランドで約5mm厚のパッドが採用され、ボード全体を覆ってくれます。

まさに "ボードバッグ" というイメージになります。

​ケースの中では1番需要が高く、多くのサーファーから好まれている種類のケースです。

ブランドによって様々な特徴があり、価格帯はピンキリ。

​簡易的な仕様で低価格のものもあれば、通気性やフィット感、ジッパーの素材にこだわった本格仕様まで様々です。

ボードの扱いに慣れていない初心者のうちは、ケースの中でも最も保護性能がしっかりしているハードケースタイプがオススメです。

1番人気のタイプですが、あえてデメリットを挙げるとするならば、ややかさばりが出る事と重さがある点。

後述のニットケースに比べると、部屋や車での収納時に少しばかりスペースを取られます。

 

なので、ボードごとにケースを購入するのではなく、ケースを1枚持っておいてボードを持ち出す時に入れ替えるという方も多くいらっしゃいます。

(パフォーマンス系とレトロ系などの幅広ボードをお持ちの場合、先述している通りハイパフォーマンス系用のケースにレトロ系の収納は不可なので別途レトロ系用のケースを購入する必要があります。もしくは、レトロ系用の幅広ケースを1枚持っておけば併用は可能。)

と、もう1つ。これはデメリットとして挙げるほどでもありませんが、よくご質問頂くのであえて記述させて頂きますと、日常用のハードケースはあくまでも日常用の仕様になっているので、トリップ用には向いていない点です。

航空会社や旅行先の国によってはサーフボードと分かっていても乱雑に扱われてしまう場合もあります。

その場合5mm厚のパッドだけでは少々心許ないと思うのが私の意見です。

(日常用のケースでトリップする方もいらっしゃるので、そこは使う人の考え方次第というところでもあります。)

日常使い用 / 普段用ケース

ニットケース

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・写真上 / FCS STRETCH COVER  ・写真中下 / FRUITION マイクロファイバーボードケース

前述のハードケースと同じく、サーフボード購入と共に併せての購入機会が多いニットケース。(1本用)

嵩張るハードケースを選ばずに、あえて好んでニットケースを使う人もいるので長年人気の高いケースです。

ハードケースに比べて低価格という事も人気の理由の一つかと思います。

ニットケースという名の通り、セーターの様な伸縮性のあるニット素材が使用されているものが多く、ボードに対してのフィット感は抜群です。

また、吸水性もあるので多少ボードが濡れたまま収納しても、水漏れなどの心配もそこまでありません。

定期的に天日干ししたり手洗いする事も可能なので、汚れた場合のケースのメンテナンスもしやすいです。

※長さがあるロング用はちょっと面倒かもです。

最近ではおしゃれな柄がプリントされたマイクロファイバー素材のものなども多く、個性を活かしたい方にもオススメです。​

挙げられるデメリットとしては、ラウンド後のボード収納がやや面倒な点と、ハードケースに比べてクッション性が劣る点です。

ボードを車に積む際や移動の際には、なるべく慎重に扱う事をオススメします。

旅行用 / 日常使い用ケース

バブルケース

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・写真 / NOGES バブルケース

サーフトリップでトラベルケースに収納する際のインナーケースとして活躍するのが、こちらのバブルケース。(1本用)​

名前の通り空気を含んだ生地層に覆われた簡易ケース。

​梱包物でよく見かけるエアパッキン = 通称プチプチ。

あのプチプチの強化版で作られたケースとイメージしてもらえればいいかと思います。

主にトリップ先へ移動する際のインナーケースとして活躍するケースですが、日常用と併用して使用されている方も多いです。

ただし、一つ注意してほしいデメリットとしては、通気性と吸水性が無い点です。

トリップ先への移動のみで使用する場合には、荷造りの段階から使うので基本的にはボードは乾いた状態で使用する事になるかと思いますが、日常用またはトリップ先に滞在中の簡易ケースとして使う際には、ラウンド後のボード収納前には必ずボードの水気をしっかり取ってから収納することをオススメします。

カビや匂いの原因、ボードの劣化速度を早めてしまう場合もありますので、その点ご注意下さい。

​しかし、ハードケースに比べて低価格なものがほとんどですので、経済的なボードケースとして近年非常に人気の高いケースになってきています。

日常使い用 / 普段用

デッキカバー

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・写真上 / NOGES  ・写真中 / DESTINATION ・写真下 / NOGES

こちらは、近年需要が非常に高まってきているデッキカバー。

その名の通りボードのデッキ面にかけるもので、車やバイクに被せている汚れ防止のカバーのような要領でデッキ面に被せるアイテムです。

とは言ってもこちらの場合はボード自体の汚れ防止というわけではなく、ボードの保管時や車内、ボードケース内部をワックスの汚れから守ってくれるものになります。

なので今まで紹介してきた "ボードケース" とは少々違った趣旨のボードケースになります。

基本的にボードケースには、ボードを裸で収納する事が多いと思いますが、冬はまだしも夏シーズンのケース内部は熱が篭りやすいため、保管中にボードに塗ったワックスが柔らかくなりボードケースに付着してしまうということがよくあります。

それを防ぐため、ボードのデッキ面にこちらのデッキカバーを被せてから収納すれば、ケース内部はいつもきれいに保つことができるというわけです。

特に、数本の板をケース1枚で併用している方から非常に重宝されるカバーです。

また、近年非常に増えてきたソフトボードに関しても、ハードケースやニットケースに収納する事ができないものが多いので、デッキカバーのみで保管している方が多いようです。

ちなみに、デッキカバーはほとんどのものが薄手のナイロン素材になっていますので、ボードの保護性能はありません。

ボードを保護するケースではなく、あくまでも汚れ防止のカバーです。

その点だけご注意下さい。

トリップ用 / 旅行用ケース

トラベルハードケース - 1本 〜 5本用

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・写真 / FCS TRAVEL2 

飛行機に乗ってサーフトリップ(サーフィン旅行)にいく場合に必要になってくるのがトラベルケース。

日常用よりも厚みがある 10mm厚のパッドが採用されているものが多く、飛行機での長旅や乱雑な荷物の扱いによる様々な衝撃から大切なボードをしっかりと守ってくれます。

基本的にサーフトリップでは、例えばポイントごとに異なる波質や、滞在中に移り変わるコンディションに合わせた色々な楽しみ方ができる様に、トリップの際には数本のサーフボードを持っていく方が多いです。

その為日常用の1本用ケースでは収納しきれないので、こちらのトラベルケースが必要になってきます。

1本用から2本用、3本用、長期滞在者にオススメな5本用なんてケースも発売されています。

"持っていくのは1本だけだからいつものケースでいいや"と思っても、できるだけ日常用は使わずにトラベル用ケースの1本用を使ってもらいたいです。

前述の日常用ハードケースの欄でも同じような点に触れていますが、国内の航空会社ならまだしも、特に海外の航空会社では思っている以上に荷物の扱いが乱雑です。

楽しみにしていたサーフトリップ!ついた矢先にケースを開けたらボードが割れていた・・・!なんてことにならない様に。

​サーフトリップの際は必ずトリップ用のケースをお使い頂くことを推奨しています!

また、各航空会社には必ず荷物の長さ規制、重量規制と言うものがありますので、その点はあらかじめ航空会社への確認をお勧め致します。

(※サーフボードの場合、本数の制限がある航空会社もあります。)

​長さ/重さを超えるとチャージ料金を取られたり、そもそも積載自体できないので最悪荷物を受け付けられないなんて場合もあります。

Point

トリップ用ケースへの収納について。

多くのお客様からご質問を頂くのですが、トリップ用ケースにボードを収納する場合はどの様な状態がベストなのか?

 

例えば・・・

・ボードは裸で入れてOKなのか

・クッションは必要か

・どの様にクッションを入れたらいいか  などなど

ハッキリ申し上げますと100%これが正解!というのはありません。

というのも、やはり航空会社や国/地域によってもサーフボードの扱いは異なったりしますので、例えば "ボードは裸で入れてたけど割れてた事ないよ!" というラッキーな人もいれば、"プチプチに巻いていたのにヒビ入ってた・・・"というアンラッキーな人もいたり。

正直な話、少しだけ運の要素も入ってきます。笑

とはいえ、各ブランドのトラベル用ケースに関しては、基本的にボードを生で収納することを想定して作られているものも多いので、裸でボードを収納しても問題ないと言えば問題ないのですが・・・

しかし!自分でできる最低限の予防策だけは必ず行って頂く事をオススメします。

取り越し苦労になるくらいの方がちょうどいい、と私は思います。

そこで、私的な予防策としてオススメなアイテムや方法を箇条書きにしてみましょう。

​・ボードをプチプチに巻く or バブルケースに入れて収納 

みなさんご存知のエアパッキン = 通称プチプチ。梱包物でよく見かけるアレです。

これに巻いてから収納するだけでもだいぶ安心感は大きくなります。

しかし、一般家庭でボードを巻けるほどの大きさのプチプチがある家庭も中々ないかなとは思います。笑

そこで便利なのが、先述しているバブルケース。

トリップ先での簡易ケースとしても使えますし、通常のよくあるプチプチよりもやや強度は高くなるものがほとんどなので、バブルケースに収納してからトラベルケースに入れておけば大体の旅行先はOKでしょう。

普段ニットケースを使用していて日常用ハードケースを持っていない方にはこの方法がオススメです。

バブルケースはハードケースよりも値段が安いものが多いので、ハードケースを新調するよりも負担にはならないかと思います。

ニットケースに入れたままバブルケースに収納しちゃえば、さらにクッション性も上がるのでオススメ。

ただしこの場合、収納するボードのサイズよりも最低でも5インチほどは大きめのトラベルケースを選んでおきましょう。​

バブルケースの厚みや嵩張りが出る分、ボードとジャストサイズだったり2-3インチ大きいくらいのケースだと、ギリギリになったり最悪収納できないという場合もありますので、その点だけご注意下さい。

​・日常用のハードケースごと収納

意外と多いこの方法。

普段使っているハードケースに入れたままトラベルケースに収納しちゃいます。

そもそも日常用のハードケースですら、薄いものでも 5mm厚のパッドを使用しているものが多いので、内部のプロテクションとしては十分な機能を発揮してくれます。

ただ、私の場合はかなりの心配性なので、インドネシアに行った時には日常用ハードケースの上からさらに一枚薄いプチプチを巻いていたこともありました。笑

今思えば、正直ここまでする必要はなくハードケースだけでも十分じゃないかなと思います。笑​

この場合もバブルケース同様、収納するボードのサイズよりも最低でも5インチほどは大きめのトラベルケースを選んでおきましょう。

​私の場合はこの方法が多いですが、5'7"のハイブリッドボードと5'11"のハイパフォーマンスボードを持っていく時には 6'3" ないし 6'7"程度のトラベルケースを選ぶ事が多いです。

ただし、インナーケースを全て日常用ハードケースで収納する場合は、バブルケースに比べて重量が思ったよりも重くなるかと思います。

先述の通り、各航空会社には必ず荷物の長さ規制、重量規制と言うものがありますが、現地での乗り継ぎ便などがある場合は尚更、通常よりも厳しい場合もあります。

搭乗する飛行機の機種や、当日の搭乗者数や荷物量によって受け入れ可能量が変わる場合もありますので、その点はあらかじめ航空会社への確認をお勧め致します。

(重量オーバーにより自身が乗る小型機に積み込む事ができず、ボードのみが遅れて届いてしまったという知人もいました。せっかくの貴重なトリップの時間を無駄に過ごさないためにも、必ず確認しておきましょう。)

また、ハードケースの厚みや嵩張りが出る分、ボードとジャストサイズだったり2-3インチ大きいくらいのケースだと、ギリギリになったり最悪収納できないという場合もありますので、その点もご注意下さい。

​・タオルなどを敷き詰める

この方法は、できれば上記の2つどちらかを行った上で実践して頂くのがオススメ。

しっかりとボード自体のプロテクションを行ったとしても、トラベル用ケースの場合は大きめに作られているのでどうしてもケース内部に隙間ができる事が多いです。

​ボードサイズよりも大きめのトラベルケースを選ぶ場合は尚更。

そこで、ノーズ・テール・レールなどそれぞれ鋭利になっている箇所にさらにタオルなどを敷き詰めてクッション性を上げちゃいます。

1週間ほどのトリップの場合、流石にタオル1枚というわけはないでしょうから、持っていく分のタオルを全て敷き詰めれば絶大な安心感を得られる事間違いなしです。

CREATURES のトラベル用ケースの内部には、ノーズ・テール・レールそれぞれの箇所にタオルなどのクッションをまとめておけるベルクロが装備されていた事もあります。

その点から考えても、この方法は世界的に見てもポピュラーでマストな保護方法と言っても過言ではないでしょう。

先述している バブルケース or 日常用ハードケース にプラスしてこの方法を行う場合、収納するボードの厚みをはじめ、収納するタオルやクッションなどの数量によっては、収納ができない場合もあります。

その場合は、大きめのトラベルケースを選ぶことはもちろんですが、2本のボードを持っていく予定でも最大3本収納可能なケースを選ぶと、スペースに余裕ができてよりスムーズに収納が可能になるかと思います。

​私の場合は、3本用のケースを使用していました。

裸での収納・プチプチ・バブルケース・ハードケースはお好みによって最適な方法でいいかと思いますが。

3番目の "タオルを敷き詰める" に関してはできれば必ず行って頂きたい方法です。

上記3つの方法をオススメしましたが、文章だけでは分かりづらいという方もいらっしゃるかと思うので、写真にまとめてみました。

 

インナーケースに日常用ハードケースを選んだ場合の収納方法、写真編です。

まず使用したケース、収納したボードなどのご紹介から。

トラベルケース

FCS TRAVEL2 - AllPurpose

サイズ 6'3"

AllPurpose というのは他ブランドで言うショートボード用の意味です。

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インナーケース

FCS DAY - AllPurpose

サイズ 5'9"

AllPurpose というのは他ブランドで言うショートボード用の意味です。

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収納ボード(1)

Pyzel  HIGH LINE

サイズ 5'11"

・ハイパフォーマンス系ボード

・全体的に細身のアウトライン

​・リーフブレイク、大きい波用

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収納ボード(2)

Pyzel  PHANTOM

サイズ 5'9"

・ハイブリッド系ボード

・やや幅広なアウトライン

​・ビーチブレイク、小波用

こちらまずは収納後の全体図。

ノーズ、テールはしっかりと、レールに少しクッションを挟んでいます。

TOOLS のポンチョ (スタッフ私物) を上から被せて、余った生地を

​レールに挟み込んでます。

テールにはバスタオルを一枚。

ボトム部分の隙間、ボードとボードの隙間、デッキ部分の隙間にそれぞれ生地が来るように挟み込んでいます。

ノーズもテール同様にバスタオルを一枚。

こちらも、ボトム部分の隙間、ボードとボードの隙間、デッキ部分の隙間にそれぞれ生地が来るように挟み込んでいます。

この状態でギリギリ収納が可能でした。

パンパンな状態なので中でボードが動く事もなさそうです。

ちなみに、両レールにしっかりとポンチョを挟もうとしましたが、それは流石に収納不可でした。笑

例えばこれが やや幅広なファンボード用のケースだったり、もう少し長さもある3本用のケース、を選んだ場合はもう少しクッションを増やす事も可能です。

インナーケースをバブルケースに変えれば、重量も軽くなりもう少し嵩張りも減るかもしれません。

​ボードを裸で収納する場合は、言わずもがなもっと余裕で収納できるはずです。

正直な話。

この撮影をしている最中に実店舗店長の大塚さんから "流石に2枚ともハードケースってなかなかいないんじゃない?" という指摘を受けました。

ボードを新調するたびにハードケースを合わせて購入しているタイプはもしかしたら私だけなのかも?笑

​なので今回のこの方法は1番気を使った収納方法(一番嵩張る収納方法)とでも思っておいて頂けたらと思います。笑

また、トラベルケースの選び方・このケースにこう言うボードは入るか?このケースは実際何本まで入るか?などなどトラベルケースに関しては疑問が色々とある方も多いかと思うので、トラベルケースについての詳しい説明はまた別のコラムでご紹介できればと思います。

3.オススメケースランキング

3.目的別 / オススメケースランキング

それでは最後の項目になりますが、こちらでは表題の通り使用シーンに合わせたオススメケースを TOP3までのランキングにしてみましたのでぜひご参考にして頂ければと思います。

こちら、完全に私の独断と偏見で選んでおりますので、その点あらかじめご了承下さい!

それでは行ってみましょう!

日常用ハードケースオススメランキング

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FCS 3DXFIT DAY シリーズ

王道中の王道!​そして抜群の信頼感があるFCS の DAY シリーズです!

しっかりとした保護性能に加え、中央にある通気構造によりケース内部の湿気も逃しやすいハイテクケース。

また、ボードへのフィット感も抜群!

迷ったらこれで間違いなし。

サイズもショートボードをはじめミッドレングス、ロングボードと全てのボードサイズで選べるラインナップになっています。

私も愛用中のハードケースです!

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NOGES ジップレスケース

今非常に人気急上昇のハードケース!

オススメポイントはなんと言っても、他ブランドのケースと違いファスナーがなく、ロールアップ式の開閉になっているんです。

ケース表示よりも短いボードを入れた際も、好きな長さまでロールアップできるので、ケース内でボードが動く事なくしっかりとフィットさせられます!

​ショート、レトロ、ミッドレングスまで展開しています。

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FCS CLASSIC シリーズ

信頼のFCSの中でも最安な価格帯のデイケース。

安いからと言って侮れません!5mm厚パッドで日常使い用としては十分な機能。

大手ブランドのハードケースでは、他ブランドを差し置いてトップセールスのモデルです。

できるだけシンプルに、低価格で抑えたい方におすすめできるハードケース。

​ショートからロングまでのサイズを取り揃えています。

ニットケースオススメランキング

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DESTINATION ニットケース

非常にシンプルな作りでいわゆるニット素材を使用し、見た目もシンプルで落ち着いたカラーラインナップが多く、長く愛用できる逸品です。

ノーズにはレザーを用いているのでさりげない高級感もあり。

​内側のフィンが当たる部分には内張もしてあるので、ニットケースの悩みであるフィン部分の劣化も心配ありません!

サイズはショートからロングまで幅広く選んで頂けます。

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FCS STRETCH COVERS シリーズ

FCSがリリースするニットケースシリーズです。

なんと言ってもコストパフォーマンスが抜群。

他ブランドに比べ価格が抑えられているにもかかわらず品質も非常に良く、ニットケースの販売数としては当店では NO.1 。

柄デザインは入っていますが、カラー自体は落ち着いた色味の展開。

サイズはショートからロングまで幅広く選んで頂けます。

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FRUITION マイクロファイバーケース

こちらは、皆さんのイメージするいわゆるニット素材とは異なる、FRUITION 独自のマイクロファイバー素材を使用したケースになります。

よくあるマイクロファイバータオル地を使用しているので、ラウンド後の吸水性も抜群!他ブランドに比べ少々割高ですが、オリジナルプリントデザインがおしゃれなのも魅力!

サイズはショートからロングまで幅広く選んで頂けます。

トラベル用ハードケースオススメランキング

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FCS TRAVEL シリーズ

品質、価格帯共にイチオシなのはやはりFCS の TRAVEL シリーズ!

基本的なパッド厚や素材の強度に加え、ノーズ/テール周りはさらにパッドが追加されている頑丈な仕様!

さらに、1本用から最大4本用まで、ショートからロングまで多くの種類とサイズがラインナップされているので、さまざまなサーファーのニーズに応えてくれるシリーズです!

私も今 トリップに行くとしたら間違いなく FCS を選びます!

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CREATURE トラベルシリーズ

海外でも多くの有名サーファーをサポートするクリエーチャーのトラベルケース。

FCS よりもケース素材の強度はやや劣りますが、軽量な点が魅力。

そして何より、見た目がかっこいいです。笑

内部構造などの基本的な使用は FCS と似ています。

こちらは1本用から最大5本用まであり、中にはウィール付きのモデルもあったりします。ソフトボード向けのオールラウンダーモデルも注目です。

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DESTINATION タコダブル

世界的な大手メーカーに続き私のイチオシは、デスティネーションのタコダブルモデル!

他ブランドと比較すると、マチがありませんがその分コンパクトに収納が可能になっています。

内部、外部には小物収納ポケットも充実しています。

​パッド厚も12mmと安心の使用です。

ショートボードからミッドレングスまでの4サイズで多すぎないサイズ展開なので、迷う事なく選びやすくなっています。

その他ケースオススメランキング

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NOGES バブルケース

1枚持っておくと絶対便利!

トリップ時のインナーケースはもちろん、日常用のハードケース変わりとしても。

また、NOGES のバブルケースは他ブランドに比べ低価格なので、試し買いするには非常にオススメ。

​テールを折り畳んでマジックテープで留められるので、ボードの長さに合わせてケースを調節可能。

サイズはショートからロングまで幅広く選んで頂けます。

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DESTINATION メッシュケース

ハードでもニットでもない、新しいボードケース!その名の通りナイロン素材のメッシュでできたソフトケースで、通気性がよくボードの劣化を予防。

また、ややクッション性もあるのでボードの保護性能もニットケースより高いです。

​テール周りはロールアップ式で長さ調節可能、サイドファスナーも付いているので出し入れもスムーズに行えます。

サイズはショートからロングまで幅広く選んで頂けます。

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NOGES デッキカバー

ボードのワックスから車内やお部屋をガードしてくれる便利なアイテム。

ケースに収納することができないソフトボードのカバーとしても非常にオススメ。

​コストバリューも非常にGOODなので、とりあえず1枚持っておけばいざという時に活躍してくれます。

サイズはショート用、ファン用、ロング用の3サイズで、裏側にゴムバンドを使用しているのであらゆるサイズのボードにフィットします。

さて、いかがでしたでしょうか?

バッグと言っても世の中にさまざまなバッグが存在するわけですが、ボードケースも然り。

自身にとっての使いやすさや使用シーン、保護性能の違いなど、ケースの種類によって変わってきます。

こちらのコラムを少しでも参考にして頂き、お気に入りのボードケースと出会えることを願っています!

今回ランキングにてオススメ紹介したボードケース以外にも、たくさん取り扱っているので是非一度チェックしてみてください☆

- Yukihiro "TE2" Takahashi -

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